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投稿日:2025年6月12日

軽貨物配送のコンプライアンス – 安全運行と法令遵守の重要性


佐賀県神埼市を拠点に、福岡県久留米市や福岡市を中心とした九州エリアで軽貨物配送サービスを提供している株式会社繋心物流です。近年、EC市場の拡大に伴い軽貨物配送の需要が増加する一方で、事故件数も増加傾向にあります。そのため、2025年4月からは貨物軽自動車運送事業における安全対策が大幅に強化されます。この記事では、軽貨物配送業界におけるコンプライアンスの重要性と具体的な取り組みについて解説します。
 

軽貨物配送業界の現状と法改正の背景

近年のEC市場の急速な拡大により、軽貨物配送の需要は年々増加しています。特に佐賀県や福岡県などの地方都市では、大型トラックが入れない狭い道路や急な配送依頼に対応できる軽貨物車両の重要性が高まっています。しかし、需要の増加に伴い、事故リスクも上昇しているのが現状です。
 

事故件数の増加と安全対策強化の必要性

国土交通省の調査によると、平成28年から令和5年にかけて、保有台数1万台あたりの事業用軽自動車の死亡・重傷事故件数は約4割増加しています。この事態を重く見た国土交通省は、貨物軽自動車運送事業における安全対策を強化するための制度改正を行い、2025年4月より施行することになりました。
 

重要ポイント
特に九州エリアでは、都市部と地方を結ぶ配送ルートが多く、運転環境の変化に対応する安全運転技術が求められます。佐賀県神埼市から福岡市への配送ルートでは、山間部と都市部の両方を走行することが多く、気象条件や交通状況に応じた安全運転が不可欠です。

 

法改正のポイントと新たな義務

2025年4月からの法改正では、貨物軽自動車運送事業者に対して、以下の5つの義務が新たに課されます。
 

義務内容 詳細 猶予期間
安全管理者の選任・届出 各営業所に1名以上の安全管理者を選任 2027年3月まで
安全管理者講習の受講 選任前に5時間以上の講習を受講 選任と同時
定期講習の受講 2年ごとに2時間以上の講習を受講 選任後2年以内
初任運転者等への特別指導 初任運転者や事故惹起運転者への特別指導 2028年3月まで
適性診断の受診 初任運転者等の適性診断の受診 2028年3月まで

「参照:軽貨物の安全対策新制度」
 

コンプライアンス遵守のための具体的な取り組み

法令遵守は単なる規則への対応ではなく、安全運行を確保し、事業の持続可能性を高めるための重要な取り組みです。特に佐賀県や福岡県のような地方では、地域に根ざした配送サービスの信頼性が事業成功の鍵となります。
 

安全管理体制の構築と日常点検の徹底

安全管理体制の構築には、適切な人材の配置と教育が不可欠です。安全管理者は単なる名目上の役職ではなく、実質的な安全管理業務を担う重要な存在です。
 

実践ポイント
日常点検チェックリストを作成し、毎日の運行前に必ず実施することが重要です。タイヤの空気圧、ブレーキ液、ライト類の点検など基本的な項目を確認することで、予防可能な事故を未然に防ぐことができます。特に九州の山間部を走行する際は、雨季や冬季の安全対策も考慮しましょう。

 
軽貨物車両の日常点検項目としては、以下の内容を最低限チェックする必要があります。
 

点検区分 点検項目 確認ポイント
運行前点検 ブレーキ ペダルの遊び、効き具合
運行前点検 タイヤ 空気圧、摩耗状態、亀裂の有無
運行前点検 灯火装置 ヘッドライト、ウインカー、ブレーキランプの点灯確認
運行後点検 車体 外傷、オイル漏れの有無
運行後点検 積載状況 荷物の残存確認、次回配送の準備

「参照:安全教育・事故防止マニュアル」
 

ドライバー教育と安全運転技術の向上

ドライバー教育は継続的に行うことが重要です。特に初任運転者や事故を起こした運転者には、特別な指導が必要となります。
 
国土交通省が定める法定12項目に基づいた教育を実施することで、体系的な安全教育が可能になります。特に佐賀県や福岡県の地域特性を考慮した教育内容を取り入れることで、より実践的な安全運転技術を身につけることができます。
 

教育内容
法定12項目の中でも、「貨物の正しい積載方法」「過労運転の防止」「危険の予測及び回避」は特に重要です。佐賀県から福岡県へのルートでは、山間部と市街地の両方を走行するため、様々な道路状況に対応できる運転技術が求められます。

 

 

適切な労務管理と健康管理の重要性


安全運行の確保には、ドライバーの適切な労務管理と健康管理が欠かせません。特に過労運転は重大事故の原因となるため、適切な休憩と十分な睡眠の確保が重要です。
 

労働時間管理と休憩時間の確保

労働時間の適正管理は、ドライバーの健康と安全運行の両面から非常に重要です。特に2024年4月からのトラックドライバーの時間外労働の上限規制(年間960時間)が本格化し、軽貨物運送業界にも影響が及んでいます。
 

管理ポイント
デジタル式運行記録計やGPS管理システムを導入することで、ドライバーの走行状況や休憩時間を適切に管理できます。特に佐賀県と福岡県をまたぐ長距離運行の場合は、適切な休憩ポイントを事前に計画することが重要です。

 

健康管理と適性診断の活用

ドライバーの健康状態は安全運行に直結します。定期的な健康診断と適性診断を組み合わせることで、ドライバーの健康リスクを早期に発見し、適切な対策を取ることができます。
 

診断種類 対象者 実施タイミング
初任診断 新たに雇い入れた運転者 雇入れの日から1年以内
適齢診断 65歳以上の運転者 65歳に達した日以後1年以内、以後3年ごと
特定診断Ⅰ 重大事故を引き起こした運転者 事故後可能な限り速やかに
特定診断Ⅱ 軽微な事故を複数回引き起こした運転者 最後の事故後可能な限り速やかに

「参照:貨物軽自動車運送事業者の安全対策が強化」
 

事故発生時の対応と再発防止策

万が一事故が発生した場合の適切な対応手順を事前に確立しておくことは、被害の最小化と迅速な対応につながります。また、事故の原因分析と再発防止策の策定は、安全運行の改善に不可欠です。
 

事故発生時の対応手順と報告体制

事故発生時の対応は迅速かつ適切に行う必要があります。特に人身事故の場合は、人命救助を最優先に行動することが重要です。
 

対応手順
事故発生時の基本的な対応手順は「止まる・守る・知らせる・避ける」です。特に佐賀県や福岡県の山間部では携帯電話の電波が弱い場所もあるため、緊急連絡先リストを常に携帯し、最寄りの警察署や病院の位置を事前に把握しておくことが重要です。

 

事故分析と再発防止策の策定

事故の再発防止には、事故原因の詳細な分析と具体的な対策の策定が必要です。特に同様の事故が繰り返されないよう、組織全体で情報を共有し、教訓を活かすことが重要です。
 

分析項目 具体的な内容 防止策
人的要因 運転技術、判断ミス、体調不良 教育強化、健康管理徹底
車両要因 整備不良、機器故障 点検の徹底、定期整備
環境要因 道路状況、天候、時間帯 情報収集、運行計画の見直し
管理要因 運行管理体制、指導不足 管理体制の強化、教育体系の見直し

「参照:貨物軽自動車運送の安全対策強化、2025年4月から法改正」
 

まとめ:安全運行とコンプライアンスの両立

軽貨物配送業界におけるコンプライアンスと安全運行は、単なる法令遵守を超えた重要な経営課題です。特に2025年4月からの安全対策強化を見据え、今から準備を進めることが重要です。
 
佐賀県神埼市を拠点に福岡県久留米市や福岡市を中心に活動する私たち株式会社繋心物流は、安全運行とコンプライアンス遵守を最優先に考え、お客様に信頼されるサービスを提供していきます。
 
法令遵守は決して負担ではなく、持続可能な事業運営と安全な社会づくりに貢献する重要な取り組みです。私たちは今後も安全運行の徹底と法令遵守を通じて、地域社会に貢献していきます。
 


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